STORY

Story ストーリー

悲しみの歴史に翻弄されながらも、壮絶な人生を生き抜いた3人の男女の物語

1914年の南トルコ。トルコ人とアルメニア人が共存して暮らす村シルーンで育ったアルメニア青年のミカエル(オスカー・アイザック)は、本格的な医療を学ぶために裕福な家の娘マラル(アンジェラ・サラフィアン)と婚約。マラルの持参金を学資にして、オスマン帝国の首都コンスタンチノープルの帝国医科大学に入学する。

ミカエルはコンスタンチノープルで商人をしている父の従弟メスロブ(イガル・ノール)の邸宅に下宿する。新生活に期待と夢を膨らませ、大学で出会った大物政治家の息子エムレ(マルワン・ケンザリ)や、メスロブの娘の家庭教師アナ(シャルロット・ルボン)と友人になる。ヨーロッパ育ちでパリから帰国したばかりというアナに洗練と都会の香りを感じ、憧れを抱くミカエル。一方、アルメニア人の父親を亡くしたアナは、父の故郷と同じ地方からやってきたミカエルに親近感を抱いた。

ミカエルは、アナの恋人でアメリカ人ジャーナリストのクリス・マイヤーズ(クリスチャン・ベイル)に紹介される。通信社の記者として働くクリスは、戦争が近づいているキナ臭さとトルコに急接近するドイツの危険性を感じていた。ミカエルたちはエムレの豪勢な誕生パーティーに招かれるが、酔って現れたクリスは招待客のドイツ人たちを罵倒して騒ぎを起こしてしまう。

第一次世界大戦が始まりトルコも参戦。ミカエルにも徴兵の招集がかかる。ミカエルは医学生として徴兵免除を申請するが、アルメニア人だからと受け付けてもらえない。問答無用で戦地に送られそうになったミカエルを、エムレが役人に賄賂をつかませて救ってくれた。

戦意高揚とともに国内ではトルコ人の民族主義が高まり、アルメニア人への差別と弾圧が横行し始める。トルコ中部を取材に訪れたクリスは軍によって住処を追われたアルメニア人の集団を目撃。抵抗した者は処刑され、さらし者にされていた。

一方ミカエルとアナは、アルメニア人を狙う暴徒の群れと遭遇。ミカエルも襲われて怪我を負い、アナと一緒に近くのホテルに避難。同じ部屋で過ごすことになる。お互いへの想いがあふれた二人は、その晩に初めて結ばれる。

同じ頃、メスロブがいわれのない反逆罪で逮捕されていた。ミカエルはエムレに助けを求め、刑務所に駆けつけるが、メスロブの父に見とがめられて拘束されてしまう。コンスタンチノープルに戻って来たクリスは、アナの心がミカエルに向いていることに気づきながら、アルメニア人弾圧の事実を世界に伝えようとしていた。

なぜ、人は憎しみ合うのか?なぜ、人は殺し合うのか?迫害。虐殺。戦争。なぜ、人は悲しい歴史をくり返すのか?

BG